20180623
爺と言うにはまだ早いが好々爺でありたい。
本来的に好々爺だが、好々爺でいると何処までも土足で踏み込んで切る輩がいるから、ときにはピュッと毒を吐かなければならない。
そして、世の中もそろそろ、お客様は神様です文化から脱却に向かうのではないかという予感がしている。
その根拠はメジャーなネット情報源をうろうろしていれば、巡り合うだろう。
落ち度のない店員に言葉を荒げる客に対しては、出て行ってもらう。二度と来なくていい、と言う。それが当たり前の世の中になってほしいと切に願う。
否、落ち度があったとしても、鬼の首を取ったかの如くクレームを入れるような人間は店側から拒絶されてしかるべきだ。
(別に自分がそういう目にあったわけではない)
店にも客を選ぶ権利がある。
いちげんさんお断りの夜の店もあるように。
いかれたクレーマーは、相手にする必要がない。
店側にとってのいいお客さんを大事にすればいい。
この点、小規模なお店の方が時代を変えるかもしれない。
私も時代を変えるような商売をしていきたい。
さて、某外資系コーヒーチェーンでバイトしていたとき、一回だけ客に大いに怒られたことがある。
その客はおそらくアメリカ人で、持参したタンブラーにコーヒーを入れてほしいということだった。新米だった私は、タンブラーの蓋を外してカウンターに置いた。
すると、その客は静かに英語でクレームを入れてきた。
「私は世界中の店舗へ行っているが、こんな対応をされたのは初めてだ。注意してくれ。」というような内容。
紳士的に怒られたせいで、私は大いに落ち込んだ。タンブラーをカウンターの上に置くことに特に何の意識もなかったのだが、確かに不衛生だから、カウンター内で処理すべきだったのだが、気付いた時には時すでに遅し。
こういうクレームは、完全にこちらに非があるし、相手の態度も立派だし、非常に勉強になる。素直に改善につながるから、こういう客は大事にすべきだろうと思う。
一方、コーヒーを提供するカウンターに肘をつきながら、いかにも摩耗した頭の悪いOLが舌打ちをしながら「急いでんだけど」とのたまい、提供したコーヒーを分捕るようにして持っていく様からは、軽蔑しか生まれない。二度と来るなと誰しもが思う。彼女がどれほど追い込まれていたのか知らないが、そうした態度は彼女自身をも不快にし、周りも不快にし、誰も何も得しない。
客は無条件に受け入れるべき神じゃない。神扱いしなくても、ダメなサービスは淘汰されるし、適切な改善もされる。むしろ、屑を神扱いすると、異常なサービスになっていく。日本ではそれをおもてなしというのかもしれないが。